逆L型擁壁の安定計算及び構造計算をする
- ソフト名 :逆L擁壁設計支援システム
- バージョン :3.1
- ライセンス :シェアウェア:9,500円
- OS :Windows
- 開発 :大城 勇二
「逆L擁壁設計支援システム」は、逆L型擁壁(片持ち式擁壁)に対する構造設計計算を支援するWindows用フリーソフトです。土木設計や造成計画などで用いられる**擁壁の安定計算(滑動・転倒・支持力・断面応力)**を効率よく行うためのツールです。
🧾 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ソフト名 | 逆L擁壁設計支援システム |
| 対象 | 土木技術者、構造設計者、学生など |
| 対応OS | Windows XP以降(Windows 10/11でも動作実績あり) |
| 出力形式 | 計算書(テキスト、印刷)あり |
✅ ダウンロードと起動
- 上記URLからダウンロード
- ZIPを解凍し、フォルダ内の
gyakuL.exe(または同名実行ファイル)をダブルクリックして起動 - インストールは不要(ポータブルアプリ)
🖥️ ソフトの機能概要
| 機能区分 | 内容 |
|---|---|
| 形状入力 | 擁壁寸法(高さ、底版幅、かかと・つま先の長さ)などを入力 |
| 土質条件 | 土の単位体積重量、内部摩擦角、粘着力、地盤反力係数など |
| 荷重条件 | 土圧、上載荷重、地震時慣性力の設定 |
| 計算内容 | 安定計算(滑動、転倒、支持力)、部材応力計算(曲げ、せん断) |
| 出力機能 | 計算書形式での出力(印刷・テキスト形式) |
🛠️ 基本的な使い方の手順
① ソフトを起動
- 起動後、メイン画面に設計条件の入力フォームが並びます。
② 擁壁形状の入力
- 擁壁の各部の寸法を入力します:
| 項目 | 内容例(単位:m) |
|---|---|
| H(高さ) | 2.0 |
| B(底版幅) | 1.2 |
| a(つま先) | 0.4 |
| b(かかと) | 0.8 |
| t(壁厚) | 0.2 |
※必要に応じて壁天端幅やスロープなども入力
③ 土質条件を設定
- 背面土や基礎地盤の物性値を設定:
| 項目 | 内容例 |
|---|---|
| γ(単位体積重量) | 18 kN/m³ |
| φ(摩擦角) | 30 度 |
| c(粘着力) | 0 kN/m² |
| k(地盤反力係数) | 30000 kN/m³ |
④ 荷重条件の入力
- 土圧(Rankine、Coulombなど選択)
- 上載荷重(等分布荷重、集中荷重)
- 地震時慣性力(水平地震係数 kh など)
⑤ 計算実行
- 「計算」ボタンをクリック
- 結果は画面に表示され、必要に応じて印刷やテキスト形式で保存可能
⑥ 出力内容(計算書)
- 安定計算結果(滑動、転倒、支持力の安全率)
- 部材応力(根入れ部のモーメント、せん断力)
- 断面検討(鉄筋断面の設計検討にも使える参考値)
📊 計算例:滑動の安全率
安全率
抵抗力 = 摩擦力 + 粘着力
滑動力 = 土圧の水平分力 + 上載荷重分力
出力画面には、これらが式と数値付きで示されます。
🧩 その他の特徴
- 地震時の設計も対応(水平地震係数 kh 指定可)
- 計算手順・理論が明記された計算書が出力される
- 国土交通省の設計基準類に近い形式
- 非線形解析や杭基礎には非対応(簡易設計向け)
📁 保存と印刷
- 結果は画面コピー or 「ファイル → 出力」メニューからテキスト保存
- 印刷用レイアウトに整えられた設計計算書がそのまま使えます
⚠️ 注意点
| 項目 | 注意内容 |
|---|---|
| 計算条件の妥当性 | 土質や寸法条件は実設計に応じて正確に |
| 出力の検定用使用 | 公共事業や法的検定には設計者責任で使用 |
| 鉄筋計算 | RC断面設計は別途検討が必要(あくまで応力計算まで) |
✅ このソフトが向いている人
- 土木設計(開発許可・宅地造成)の擁壁設計を行う技術者
- 基礎設計の教育・学習目的で計算式を確認したい学生
- エクセルや手計算との結果比較をしたい技術者
📘 まとめ:基本操作フロー
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1. 起動 | gyakuL.exe を起動 |
| 2. 寸法入力 | 壁の高さや底版寸法を入力 |
| 3. 土質入力 | 単位体積重量・摩擦角など |
| 4. 荷重入力 | 土圧・地震・上載荷重など |
| 5. 計算実行 | 「計算」ボタンを押す |
| 6. 出力確認 | 計算書出力または印刷 |